医療現場で起きるヒヤリハットの危険性

医療に携わる仕事に就いている人は、常に人の命と向き合っています。実際に患者様の診察を行って病気の診断を下す医者はもちろんのこと、医師の補助を行い、処置や採血を行う看護師、医師の指示のもとで薬を調剤する薬剤師、介護福祉士や医療事務、管理栄養士などもみな、同様に患者様の命と向き合っています。
人の命にかかわる仕事ゆえに、絶対に失敗は許されませんが、医療従事者ならば一度は、医療現場において「ヒヤリハット」な経験をされているでしょう。医師ならば、診断間違い、薬の処方間違い、手術ミスなど、直接的に命の危険性におかされる場合があります。
看護師は、指示とは異なる点滴の投与や採血、など挙げたらキリがないほど、身近で常に危険がつきまとっている状態です。食べ物や薬のアレルギーなども職員全員が確認して把握しておかないと、入院時の食事で危うく提供してしまうなどのミスも発生しかねません。
私自身若い頃に入院した際には「ボルタレンは常備しておきましょう」と医師Aに言われた次の日に、「君の身体にはボルタレンは合わない」と医師Bに言われ、大事には至らなかったものの、吐き気とめまいで大変なことになった経験があります。
このようなミスは許されないながらも、常に起こり得ることなので、職員同士がしっかりと連携を取って、対策を練ることが一番重要なこととなります。患者様にお薬の処方や採血を行う際、治療を行う際は、処置を施行する前に患者様本人に名前と生年月日を伝えてもらうこと、職員同士が内容の読み合わせをするなどして何重にも確認を行うことなど、念には念を入れて、それぞれの部署で確認をすることが一番大切です。
人は、人間ですので何度確認をしてもヒヤリハットを起こすことももちろんあります。しかし、一人がミスを起こしかけても、数人で確認をすることで未然に防ぐことが可能です。また、「誰かが確認してくれているから大丈夫」、という考えではなく、「多少は疑いの目を持って、しっかりと確認すること」で、ヒヤリハットを防ぐことにも繋がるでしょう。